「これは分かりやすい比較・・・」
先日の日経新聞に生成AIの進化についての記事が掲載されていました。
チャットGPTは2022年11月にリリースされてから目覚ましい進化を遂げています。
今では創造性が求められる領域まで入り込み、指示した内容の絵を描くことも容易になってきました。
そんな進化を遂げるチャットGPT。
基礎モデルとなったGPT-2は2019年に公開され、その時の知能は人間でいうところの幼稚園児レベルでした。
そして2020年のGPT-3は小学生レベルにまで成長し、2023年のGPT-4が賢い高校並みに成長しました。
しかし、この時点では賢い高校生といっても、東大の入試問題を受験させると、120点満点中0点だったようです。
ただ、そのわずか3か月後にリリースされたチャットGPT-4oは24点を獲得したとのことで、このわずかな期間の成長に河合塾の講師も
「合格圏に達する伸びしろを感じた」
とコメントしていました。
このままのペースでいけば2030年には人間の知能を圧倒すると言われており、AIが人間に到達しようとする様をまざまざと感じさせられた瞬間でした。
しかし、この脅威を感じる一方で、比較することの分かりやすさも改めて実感していました。
2019年は幼稚園児。
2020年は小学生
2023年に賢い高校生。
そして2024年5月に東大を目指せるレベルの高校生。
わずか4年と数か月で幼稚園児から東大を目指せる高校生にまで能力を上げたのです。
「あと6年で、人間を超えるかも・・・」
そう思わせる、うまい比較対象でした。
■未来予測の精度を上げる方法
会社経営でも比較して、より物事を把握しやすくする瞬間はあります。
多くの会社で実践されているのは、昨対比でしょう。
昨年との数字を対比することで、自分たちがどのように変わってきたのかの
変遷が見えるようになります。
しかし、昨年対比では経営管理としては不十分で、やはり予算対比すること経営をうまくコントロールすることができるようになります。
予算は昨年実績と違い、その数字に戦略や想い、そして予想が盛り込まれます。
最初は、予想が様々な事象によって計画通りにいかないこともあるでしょう。
しかし、予想通りにいかないことで無駄だと思うのは経営管理サイドとしては失格です。
予想通りにいかなかったとしても、その要素を学び、次回の予算計画に活かしていく。
この繰り返しが、未来を読む精度を上げることになります。
あなたがもし「来年の数字はどうなるか分からない」と思っているのなら、その繰り返しが足りないからだと思います。
我々もAIに学び、繰り返し学習の蓄積によって未来を読む精度を上げていかなければならないのです。
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